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一見清楚で乙女ちっくな里美さんから、衝撃のひと言が飛び出しました。
「顔射が好きなんです。」

「いま思えばあれがM気質のめばえだったのかも知れません。10歳の時、別に好きでもないクラスの男の子にいきなり、気が付いたらキスされてて」
その芽生えはしかし、彼女の中で10年以上にわたり熟成されることになります。

真面目で一生懸命な学生生活を過ごした里美さんが、初めて男性とお付合いしたのは社会人になった22歳の頃。
しかもその彼氏とそのままゴールイン。
ところが、、、

そのゴールイン直前に、ふとしたきっかけで出会った男性と不倫関係に陥りました。
なにしろご主人以外の男を知らぬ里美さんにとって、年上で物知りで知的な魅力に溢れる彼は、まるで麻薬のような存在でした。
きわめてノーマルなSEXしか経験のない彼女に対し、彼はつぎつぎと優しく教え諭すように、未知の世界を開陳します。
結婚を間近に控えた里美さんは、不倫による背徳感と目も眩むようなプレイの数々に、自らの細胞が沸き立つような興奮を覚えました。
汚されたいという強烈な願望。汚れた自分への倒錯した愛情。
彼女の中で「汚れ」と「悦び」が不可分のものとなってしまったのは、抗うことの出来ない運命の悪戯だったのかも知れません。
けれど里美さんが女としての本当の悦びを知るのは、それからまだ何年も先の事。

ほんの一年ほど前、お仕事先で出会ったある男性と、関係を持ちました。
「あの頃の彼が、三十させごろ四十しごろって言ってやがてお前にも分かる時がくるよ、と話してくれた意味が、今は実感としてわかるんです。」

「主人はもともと淡泊な人で、もう何年もありません。それに出張がとても多くて・・・」
寂しさと、どうしようもない火照りに突き動かされ、皆様との出会いを夢見て、一大決心の末五十路マダムにお電話くださいました。
「あまり上手じゃないみたいで不安なんです。」
大丈夫です。数多くのお優しい殿方が、目覚めたばかりの貴女に更なる新しい世界を教えてくださるに違いありません。

ねえ、里美さん。
「四十しごろ」のその先をご存知ですか？
「五十ゴザかき、六十濡れずとも」などと申します。
この先まだまだ貴女の悦びは深く大きく成長しつづけることでしょう。
貴女を欲してくださる殿方との逢瀬を存分にお楽しみください。
それこそが殿方にお喜びいただくための最大の秘訣でもあるのです。